レッスンの30分間に起きていること
- 金子咲良
- 2 日前
- 読了時間: 3分
レッスンをしていて思うのは、上達って、練習時間の長さだけで決まるものじゃないな、ということです。
お仕事やご家庭の事情で、
なかなか練習時間が取れない大人の生徒さんも多いのですが、
レッスンの30分間だけはフルートに夢中になって、
疲れていらしたお顔が幾分か明るくなって帰って行かれる。
そんな様子を拝見していると
習い事って絶対になければいけない出費ではないけれど、
あったら心がふっと整う、
健康維持法みたいな側面もあるな、と思うのです。
成長が目覚ましいお若い生徒さんたちも同じで、
いつも気分が乗っているわけではありません。
でも、そんなときには音楽の楽しさや魅力を共有し、
「素敵な音楽」の要素や観点を言語化しているからこそ、
気持ちが乗るタイミングに、
技術が飛躍的に伸び、理解が深まる……
という場面をよく見かけます。
素敵な生徒さんの共通点はいろいろありますが、
特によく感じるのが以下の三つです。
・話を遮らずに聞ける。
・分からないこと/できないことを恥ずかしがらない、取り繕わない。
・コミュニケーションの線引きを理解なさっている。
安易に自分の知っている範囲の物事に結び付けたり、
知っているふりをしたりせずに、
話を最後まで聞いてから、
じっくり反芻なさっているように見受けられます。
私は、
楽器歴が何年であっても、
年齢が何歳であっても
それぞれの生徒さんに、それぞれの美的感覚があり、
審美眼があると思っています。
正誤があるもの
複数の答えがあるもの
両側を一緒に考えられる。
それが、一対一レッスンの楽しいところだと思っています。
私たちは共に音楽を愛する者同士。
レッスン時間に「この時間にギュッと音楽の楽しさを共有したい!」と
前のめりぎみにいらしてくださる方がいると
とっても嬉しいです。
演奏も、スポーツも、勉強も
自己評価と改善の連続です。
過去・現在・未来の情報を分析し
得られた学びを累積させて演奏につなげます。
過去:出来るようになっている事を整理して、次の目的を意識して吹く。
現在:良かったこと、改善したいことを記憶しながら、同時に演奏を続ける。
未来:演奏後に、より良い演奏のための解決策を話し合い、試してみる。
そしてまた
個別の課題を通し演奏の中で実現するために集中する。
低学年でも、これをしっかり出来ている生徒さんばかりで
本当にすごいなあと、いつも感心しています。
私は自己を振り返って評価し、改善策を探る時に深く落ち込むこともあるのですが
小中高生の生徒さんの皆さんは、それをとても明るく続けていらっしゃいます。
未来の自分が今より良くなることを信じられるって
とても素敵な力だと思います。
客観的に生徒さんの演奏を聴いていると
「改善したい」という思いがある時の演奏って
同じくらい、あるいはそれ以上に、必ず魅力的な部分があるんですよね。
良い部分を心の支えにしながら
さらに磨きをかけようとする姿に、
いつも元気をもらっています。
生徒さんはそれ自体を言語化しているわけではないのに、
たくさんの「生き方のヒント」をくださっていると感じます。
そんなレッスンの後は、私も3倍元気になれる。
いつも本当にありがとうございます!



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